伊藤 奈津希
(いとう なつき)
●職業
サービス提供責任者・介護福祉士
初任者研修 介護教師
JMA認定・キネステティク基礎教師
●主な活動地域
全国(メインは関東)
主に高齢者介護に携わってきました。その中で、「安全にできている介助」と「その人の生活にとって本当に良い介助」は必ずしも一致しないという課題を実感してきました。
現在は教育の現場に立ち、これまでの実践経験をもとに、技術だけでなく「人と見き合う姿勢」を大切にした指導を行っています。
利用者の生活や背景を踏まえた介助を行うことや、丁寧な関わりを大切にしています。
私自身も、現場の中で悩みながら一つひとつの支援と向き合ってきました。
決して器用にできるタイプではなかったからこそ、
「なぜこの関わりが必要なのか」「この介助は本当にその人のためになっているのか」と考え続けてきた経験があります。
その積み重ねをもとに、技術だけでなく、利用者の力を引き出す関わり方や支援の考え方を伝えることを得意としています。
器用なタイプではありませんが、その分、時間をかけて考えながら物事に向き合う性格です。
一つひとつを丁寧に積み重ねていくことを大切にしています。
周囲からは真面目だと言われることが多く、華やかさや器用さはありませんが、
目の前のことに誠実に向き合い続けることを自分の強みだと感じています。
趣味というほどではありませんが、休日は家族と過ごしたり、家でのんびり過ごす時間が好きです。
私にとって予防介助とは、単に「安全に体を動かす技術」ではなく、利用者の生活や尊厳を支えるための考え方だと捉えています。
これまでの介護教育では「やり方」を学ぶことが中心でしたが、実際の現場では利用者の状態は日々変化し、決まった方法だけでは対応しきれない場面も多くあります。
だからこそ、目の前の方の状態を捉え、「今、この方に必要な支援は何か」を自ら考え続けることが重要だと考えています。
また、見える傷(褥瘡など)だけでなく、「拘縮」や「廃用」といった生活や命に直結する“見えないケガ”を防ぐことも、予防介助の大切な役割です。
そして何より、介助者の姿勢や態度そのものが支援の質を大きく左右します。
同じ技術であっても、関わり方次第で安心にも不安にもなり得ます。
だからこそ、「どのように向き合うか」「考え続けているか」という視点を大切にしています。
そうした支援を実現するための考え方と技術が、予防介助であると考えています。
日々の支援の中で、「これでよいのだろうか」と迷うことや悩むことは誰にでもあると思います。
私自身もこれまで何度も立ち止まりながら、その都度考え続けてきました。
だからこそ、正解を覚えるのではなく、目の前の方にとって何が大切かを一緒に考えていけたらと思っています。
この研修が、皆さんにとってご自身の支援を振り返り、少しでも前に進むきっかけになれば嬉しいです。